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記録はこちら 常任委員会記録(平成26年) | 函館市

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(1)

午前10時05分

委員長(日角 邦夫)

・ 欠席委員連絡(工藤委員)

・ 皆様には、開催の通知から時間がない中、御出席いただき感謝申し上げる。

午前10時05分開議

委員長(日角 邦夫)

・ 開会宣告

・ 議題の確認

1 調査事件

(1) 市立函館病院本棟整備事業の入札について

委員長(日角 邦夫)

・ 本件については、4月2日の委員協議会において、病院局よりこの事業の3つの工事の入札中止に ついて報告があった。

・ 今後の対応については、予定価格でおさまらない理由、要因を情報収集、分析して対応策を練ると いう説明があり、5月16日付で資料が配付されたところだ。

・ 資料について説明を受けるため、理事者の出席を求めたいと思うが、いかがか。(異議なし)

・ 理事者の入室を求める。

(病院局 入室)

委員長(日角 邦夫)

・ 資料について説明願う。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 資料説明:市立函館病院本棟整備事業の入札について(平成26年5月16日付 病院局調製)

委員長(日角 邦夫)

・ お聞きの通りだ。ただいまの説明も含め、本件について各委員から何か御発言あるか。

板倉 一幸委員

・ 4月2日の委員会の時にも質問させていただいたが、そのときも理由を調査し、また改めて報告す るという話で、今回出てきたと思う。話は別だが、少しここのところ、病院局の問題、不祥事も含め て起こっているから、しっかりそういった意味でも身を引き締めて、業務に当たっていただくことが 必要だと思うので、そのことはあらかじめ指摘をさせていただきたい。

・ 報告があったので、その報告にのっとって、疑問点も含めて、質問させていただきたいと思う。

・ 入札辞退の理由について、3つの理由が挙げられたと思う。1つは、足場を組む工法の考え方が、 設計業者と建設業者の間で違うと。それから、設計単価。これは道単と市場価格に隔たりがあると。 3つ目が、免震装置の改修工事で、鉄筋、型枠、コンクリートの数量で拾い漏れがあると、こういう 3つの理由を挙げられた。

(2)

・ まず足場を組む工法の考え方の違いについてだが、通常の足場の組み方をするのか、あるいは、あ らかじめ組み立ててクレーンで設置をするとの、こういうような工法を言われたが、どちらが適正な 考え方なのか。反対に言えば、設計業者が考えたやり方ではできないと、こういう判断になるのだろ うか。設計業者も大手だ。その大手の建設業者と仕事をするとか、あるいは大きな箱物建築物を建設 するというのは初めてではないだろうから、そういうやり方ではできなかったのか、あるいは、それ ではだめで、やっぱり、建設業者が言うやり方でなければできないのか、その辺のところはどうか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 病院局このところいろいろな、レントゲン技師の不適切な行為など、不祥事が続いており、身を引 き締めてほしいということだが、きちんと受けとめて、しっかりやっていきたいと思うので、よろし くお願いする。

・ 足場の考え方の違いについてのお尋ねだが、設計業者の考え方は、通常の足場の建設の仕方。それ から建設業者は、病院という患者が実際いる中で、騒音などが出ると患者への影響があるというので、 できるだけ短期間で設置するようなやり方をとったほうがいいのではないかという考え方。そして、 割とそれが高額な仮設経費がかかるけれども、その足場を使って、例えばヘリポートのエレベーター の設置にも使えるし、4階の病棟の改修のときの資材の搬入にもそれが使えるから、それほど無駄で はないという建設会社からの聞き取り結果もある。病院局として、今2つの考え方をならべて考えた ときに、やはり病院という非常に特殊な環境の中で、入院している患者にとってできるだけ療養環境 のよい中で工事を進めるということを考えると、建設業者の考え方に立って進めるべきであると今考 えている。

板倉 一幸委員

・ 例えば足場なら、どういう足場の設置をするのかは、設計業者からどういうやり方をするというの が出てくる。そういうやり方をするというのは、病院局ではあらかじめ承知だったのではないのか。

○病院局管理部経理課長(根本 弘樹)

・ 当初設計での足場の考え方という質問だと思うが、設計をするに当たり、北海道の基準単価をもと に設計書というのをまとめられているけれども、その中で、こういう足場だとかは、仮設費、共通仮 設費など一定の率で通常一般的に算出され、そういったものの中で足場を組むという形になる。今回 は部長が話したような、通常一般的に組まれるような考え方、工法で足場を組むということでこの設 計書の中でまとめられたということだ。

板倉 一幸委員

・ 建設業者から、一般的な工法でやったら入院患者に影響がありますと言われるまで、病院側は特に 影響はないと判断をしていたのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 先ほど経理課長から説明したのは、要するに通常の足場建設の分は設計書に見られていたというこ とだが、確かに病院という患者がいる中で、なるだけ短期に、騒音も立てないでというのは、非常に 工事の品質としてはよいものだということで、今回、建設会社からのいろいろな考えを聞いた上で、 そういうものを採用していくべきだろうと判断したところだが、最初の設計のときには、通常の足場

(3)

の建設ということで、それほど大きな支障はないだろうと考えて、入札を行おうとしたところだ。

板倉 一幸委員

・ 確かに設計業者側にも瑕疵があるというふうになるのだろうけれども、今の話だと、そういう判断 をした病院局側に大きな判断ミスがあったと思わざるを得ない。そのほうが実際に病院にとっても、 患者さんにとっても、影響が少ない、よりよいものだということであれば、そういう通常の一般的な 工法でやるといったときに、病院側から、いや、これではちょっとやっぱり患者の療養とか治療に影 響があるから、違う工法にすべきではないかという判断も病院局側でできたんではないかと思う。先 ほどの話のなかで、例えば4階西病棟の改修だとか、屋上エレベーターの設置工事などにもそのやり 方でやった足場だと転用できると、こういうメリットがあるんだというような話があったけれども、 これは、その工事をするためには、別に足場を組まなきゃならない、今のは、そうやってやったもの は転用できるけれども、一般的な工法でやると転用できないという話に聞こえるが、そういう工事を するために改めてまた足場を組まなきゃならないということになっていたのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 私の説明、ちょっと訂正させていただきたい。足場は足場で組んで、地上でつくった足場を、すご く大きなクレーンでつり上げて、積み上げていって、すごい短期間に足場を組み立ててしまうと。こ の非常に大きなクレーンをリースなりするのが、非常に大きなコストがかかる。そのクレーンが、さ っき言ったように、エレベーターの設置とか、病棟の改修に必要な資材にも活用ができるということ で、そういうふうに訂正させていただきたい。そのクレーンは決して足場に使うだけではなくて、そ の後きちんと使えるので、結構お金はかかるけれども、いろいろな活用のされ方をすると理解してい ただきたい。

・ 先ほど、足場の工法については病院局の判断ミスではないかという話だったけれども、確かに病院 という静かな中で患者が療養している環境のことを考えると、建設業者が提案している内容は非常に よい内容だと思っているので、病院局として最初の考え方に甘さがあったと思っている。ただ、これ が設計業者のミスかというと、なかなか、これについて瑕疵があったとは、判断できない、ちょっと 難しいところだと考えている。

板倉 一幸委員

・ しか しそ れで6, 000万 円変わ って くるか ら、瑕 疵があ った かど うか、 法的にど うだとはならな いの かもしれないけれども、甚大な影響があったし、同時に、入札が不調になった原因の一つでもあった わけだから、そういう意味では、そういうことではないかと思わざるを得ない。

・ 設計単価の問題は、これは市場価格と大きな乖離があるというようなことだったが、これは設計業 者も、今全国各地で確かに公共工事の入札が不調に終わっているというのがあちこちであるけれども、 そういう状況を当然知っているわけだ。特に復興工事が始まってから、やっぱりそういった単価が上 がっているし、あるいは人的なものも含めて不足しているということは、十分言われているわけだか ら、そういう意味では、情報収集とか、あるいは情報収集能力というか、そういうものが欠如してい ると言わざるを得ないんじゃないかと思う。その辺については、どういうふうに考えるか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

(4)

・ 今回の設計も含めて、公共工事については、積算のよりどころということで、基本的には北海道が 作成している基準単価、いわゆる道単と通常言われているが、これを採用するように発注者である函 館市病院局も指示している。この北海道の道単にないものについては、メーカーなどからきちんと情 報収集して見積単価を取って、それで積算してくださいと申し上げている。

・ 道単 だが 、2月 に全 国平均 で7.1 %引き 上げら れた最 新の 公共 工事労 務単価 という のが北海道 の道 単にも反映しており、道単も今の建設市況を踏まえて単価の見直しというのは適宜やっている。我々 は道単にあるものは基本的にそれを採用するようにと指示している。実際にこの道単によっていたも ののうち、さっきも申し上げたとおり、鉄筋とか、型枠とか、コンクリート打設というのは、非常に 市場価格と大きな乖離があったというのは後で我々も把握したところだけれども、道単も適宜見直し もされているし、それを採用してすごく大きな乖離が生じていると我々も認識していない中で設計業 者が仕事を進めたと。だから、これの単価の乖離について設計業者に瑕疵があるかというと、なかな かそこもそういうふうに言い切れないところがあると思っている。

板倉 一幸委員

・ だけども、直近で例えば函館アリーナの建設にかかわって入札が2度不調、3度目でやっとという ことがあったばかりだ。そうすると、確かに道単は道単であるけれども、しかし、実際に契約をする、 入札をする、そういう時点で、市場価格と乖離があるから、やっぱり不調に終わるということがあり 得るわけだ。そこを想定して、本当に大丈夫なのかどうなのかということを確認する義務というか、 責任があるのではないか。違うか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 板倉委員おっしゃったように、道単を採用しろというのは、我々発注者の指示ではあったけれども、 先ほど申し上げたいろいろな項目については、大きいものだと2倍の単価の開きがある。設計業者の ほうでそれを把握していなかったのは、少し情報収集能力に欠けていたのではないかという側面も確 かにあると思う。そして実際に、道単と今の建設市況のいろいろな単価に大きな乖離があるから、今 回改めてもう一度積算し直した。これから工事の予定額をつくるけれども、そちらでは道単にもちろ ん単価はあるけれども、それは採用しないで、見積もりの単価に置きかえているものもたくさんある ので、今の建設市況という、実勢単価というものを我々も含めて、きちんと把握しながら工事の発注 をやっていく必要があると考える。

板倉 一幸委員

・ 2倍も開きがあるようなものを、発注者側が黙って見過ごしている。要は、単に道単採用しなけれ ばならないからということで道単の金額でやるとストレートに考えていた発注者側にも問題があるな と私は思う。これは病院局だけの問題ではない。これまでのいろいろな大型工事で、入札が不調にな ったということが起きているわけだし、これは函館市だけではなくて、他の自治体でもそういった状 況が起きているわけだけれども、市全体の問題としてどうするのかということ。それから建設部局と か、入札の担当部局とか、そういったところを交えてというか、協議をしてどう解決できるのかをや るべきだと思うが、その辺はどうか。どういう考えを持つか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

(5)

・ 市の建設部局も交えて対策などを協議するべきだという話だが、そのとおりだと思う。今回の本棟 整備事業について、病院局は建築技術職たった1人だが、スタッフ、建築技術職が1人いる。そして、 昨年別棟のシネアンギオ棟というのをつくって、そちらは順調につくって、昨年の10月に共用開始さ れているという状況もあって、今回もなんとかやれるのではないかと、たった1人の建築技術職だけ れども、やってきたところである。しかし、やはり今回の工事は、免震構造をいじるとか、非常に手 間暇がかかる割にはそれほど値が張る工事でもなかったから、非常に大きな乖離が生じてきた。私ど もの取り組みの考え方として、少し甘かったと思った。今回改めて設計額を練り直す際には、都市建 設部の方に相談に行って、都市建設部も時間がない中で、いろいろ手伝いができる範囲というのは非 常に限定はされていたが、忙しい中協力してもらった。今回そういう実務的な協力も含めて、いろい ろ入札の不調が続いている、これに対してどうするか、私どもも建設部局の方といろいろ協議をして いきたいと考えている。

板倉 一幸委員

・ 建設部局にもたくさん人がいながらも、これまで入札の不調なんていうのは起きていたから、そう いう意味では、今部長が言ったように病院局に建設技術職1人と、こういうような状況ではなかなか 全てチェックしていくことは難しいと思うから、やっぱりそこはしっかり建設部局と協議しながら、 同時に今回のことだけではなくて、今回のことをある意味契機に、市としてこういったことが起きな いように対応していくのかについても協議をしていただきたいと、これは、病院局からも、建設部局 なりあるいは入札の部局なりに言ってほしいと思う。我々は、今回がどうのこうのというよりも、例 えば、目的がドクターヘリの運用とか、あるいは救命病棟の整備だとか、そういう人の命にかかわる 事業を進めることが、こういったことで延びていくと、あるいは予定どおりできないということが起 きないように、そういう気持ちで申し上げているつもりだから、ぜひお願いしたいと思う。

・ 免震装置の改修工事の数量に拾い漏れがあるという話だった。前にも聞いたが、なぜこの設計業者 なのかということを聞いたら、免震構造の本体の設計をしたから、そのデータをその業者が保有して いるからこの業者と言っていたと思う。その業者が、みずから設計した数量に拾い漏れがあるなんて いう話は、一般的に通用しないというか、どうなっているんだという話になるんだと思う。私は全く の設計業者側の瑕疵だと思うけれども、その経過なり、あるいはそのことについてどう考えるのか聞 きたい。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 設計業者についてのお尋ねだが、市立函館病院は、平成12年に免震構造を採用してつくったが、そ のときの免震構造内の構造計算をした業者が今回設計した業者と同じ業者だ。平成12年に免震構造を 採用した際、非常に複雑な構造計算があるのだけれども、非常に細かいいろいろなデータを、高度な 解析をして、免震構造計算している。そのデータ、ペーパーで我々は引き継ぎを受けている。ペーパ ーで引き継ぎは受けているけれども、設計業者は、いろいろな計算をしたものを電子データとして保 有しているのが今の実情だ。我々は紙としてもらっているから、もう一度それを再現すると、別の業 者にやらせることはもちろん可能だ。時間をかけて、それなりにお金をかけてやるとそれは可能だと いうことを前回申し上げたと思う。

(6)

・ 今回の市立函館病院の本棟整備事業は、免震装置の改修が必要になるので、建設時の構造計算につ いてデータを持っている。それから、平成25年度の実施設計だが、実施設計の前の平成24年度に、構 造検討基本計画業務を発注していて、例えばエレベーターを増設したり、4階の西病棟を、光窓とい う、屋根がかぶっていないところに、屋根をかぶせてナースステーションにして、周りを救命救急の 患者が入るようにしようということで、少し免震にいろいろな重量というか、負荷がかかるので、そ れが、今の免震構造の中で可能か、そしてどれだけ補強すればいいかという基本部分の計画業務を平 成12年に免震構造の設計をした業者に随意契約で発注していて、平成24年度のこの成果に基づいて実 施設計を平成25年度にやってもらった。この業者のほうが短期間、かつ、低廉な金額で業務の実施が 可能だということで随意契約をしたところだが、先ほど言っていたような免震装置の拾い漏れという のは、設計業者にしても言い訳できない非常に初歩的なミスだと我々把握しているので、この先この 業者は確かにデータ持っているけれども、免震構造にいろいろ負荷がかかるような工事とか、それの 設計については、改めて白紙のところからもう一度業者の選定を行っていく必要があるんだろうと認 識していた。

板倉 一幸委員

・ 結局二度手間になる。もう一度、例えばペーパーから電子データに起こすとかそういう作業がまた 必要になってくると思う、対応のところはまた後ほど話すが。

・ 私の記憶が間違っていなければ、国際水産・海洋総合研究センターの工事でも、やっぱり鉄筋とか 型枠とかで、入札が不調になったということが起きていた。もしくは他の工事で、この設計業者がか かわって、同様のことが起きたと記憶しているが、その辺のところは承知しているか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 今回の設計業者と過去の市の発注事業とのかかわり等だが、水産・海洋の工事の設計業者と今回の 実施設計業者は同一だ。水産・海洋のとき、鉄筋とか、型枠の単価の乖離というのが問題になってい たか どう かが ・・・、 ちょっ と不勉 強で、 申し 訳な い。ア リーナ の時に はそう いう 話が あった ように 我 々記憶しているが、そちらは液状化とか、別の話だった。ちょっと不勉強で申し訳ない。

・ 今回の設計業者は、病院の事業としては、市立小樽病院の実施設計をして、何度か入札不調が続い た業者と、設計業者としては同じだ。

板倉 一幸委員

・ そうだったかもしれない。矢板の問題とかいろいろ確か出ていたような気がする。しかし、いずれ にしろ、工事でミスということが過去にもやはりあった。で、同じ業者に発注をするという段階にお いて、理由が先ほど言っていたように、免震の構造計算、電子データを持っているからという話で、 そこにしようと、そのほうが安上がりだと思ったにしろ、やはりそういったことが再度起きないかど うかは、注意深く監視をするというのは言葉が悪いが、必要がやはり私はあったんじゃないかと思う。 拾い漏れをしたこと自体は、これは全く私はその設計業者の瑕疵だと思う。

・ 設計業者の名前は一切ここには出てこないが、言葉に表して問題ないか。いいだろう、契約してい るから。

○病院局管理部経理課長(根本 弘樹)

(7)

・ 設計事務所の名前の公表だが、当初入札公告した際に、設計図書をホームページ等で公表している が、そこの図面の下に掲載はされていて、株式会社久米設計札幌支社だ。

板倉 一幸委員

・ 久米設計という設計業者が受注しているということだ。設計業者という個人名でない表現になって いるが。

・ 入札が中止になった理由を何点か聞いてきた。状況は大体わかってきた。そこで、入札中止の対応 のところだが、まず1つ目のマルに、指名停止措置要綱に基づく措置についてと、こう書かれている けれ ども、 免震 工事の 瑕疵が あっ たと書 かれて いる けれど も、 この免 震工事 の瑕疵 3,40 0万円に かか わっての措置になるのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 資料2ページの上から3行目に、今回の設計が成果品に瑕疵があったと病院局として判断している のは 、先 ほど 申し上 げた、 前の ページ の(2 )の③ の免震 装置改 修工事 のいろ いろ な工 事の数 量の拾 い 漏れがあったと、これは間違いなく瑕疵であったと判断している。その上の単価の変動とか、あるい は足場の工法の考え方、それは先ほども説明したが、これがはっきり瑕疵だったと断定するのは難し いところがあると思っている。ただ、3つ目の拾い漏れについては、間違いなく瑕疵だったと判断し てい て、そ の金 額がこ こに書 いて いるよ うに3 ,400万 円を超 えて いる。 最初の 工事 の予定 価格の 1割 近い数字だというふうに。予定価格の1割近い数字が拾い漏れになっているというと、この瑕疵とい うのは軽微、軽いものだとは考えられないと思っている。だから、この成果品の瑕疵は、それなりに 大きなものだから、指名停止措置要綱に基づいて、先ほど言ったような指名停止も含めて、これから 処分というのもきちっと固めていきたいと考えているところだ。

板倉 一幸委員

・ 3,400万円の拾い漏れだけでいいのかどうかは、少し考えに隔たりがあるのかもしれないけれども、 それはそれとしても、今言った要綱だが、どんなことに対してどんな措置や処分を行うということに なっているのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 指名停止措置要綱の内容だが、第2条に指名停止というのがある。その指名停止について別表でい ろいろな定めがあり、粗雑な契約の履行、過失により履行を粗雑にしたと認められるとき、括弧書き で瑕疵が軽微であると認められるときを除くと、つまり、軽微な瑕疵でないような過失があれば、そ れについては指名停止、2月以上6月以内、2か月から6か月の指名停止に該当するという定めにな っている。もう一つは、指名停止措置要綱の9条で、指名停止に至らない理由に関する措置というこ とで、先ほど言った大きな瑕疵ということまで至らないけれども、いろいろ委託の成果に問題点があ ったとすれば、書面または口頭で警告または注意を喚起することができるという規定になっている。 だから、今回軽微ではない瑕疵があったと我々判断しているので、先ほど言った2条の適用というこ とでいろいろ考える必要がある。

板倉 一幸委員

・ まだどの程度の処分になるのかは、病院局としては判断をしていないということか。それとも、あ

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る程度、この程度はならざるを得ないと、こういうふうに考えているのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ これからやり直しの入札、その前に補正予算の議決をいただいてということになる。今回改めても う一度設計額を修補してもらって、それに基づいて、病院局でもいろいろ数字をたたいて、新しい工 事の予定額を定めて公告することになる。それで入札を執行してちゃんと、きちんと応札してもらえ るかどうかというところを見極めたい部分もあるが、それと関係なしに、処分は処分としてやること ももちろん可能だ。そこはこれから、もちろん入札の執行ということもあり、我々もいろんな、応札 者がきちんといるかどうかも含めて、もう一度、もう一回行う入札のこともちょっと見極めてみたい 部分もあるが、それほど時間をかけない中で、きちんと判断していきたいと思っている。

板倉 一幸委員

・ どういう処分を下すかによって、先ほど2条では指名停止があると、9条では指名停止には至らな いけれども、処分があると、こういうことだったが、これもう1回契約した。で、指名停止にしない 限りは、その実施設計というか、それに基づいて金額の修補と言っていたけれど、変更をすることに なるわけだ。そうすると、処分がなければ、業者がずっと久米設計のままやるということになるので はないか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 設計業者からは、2月28日までの工期で、成果品を一度提出を受けていて、それは成果品として検 査をして、既にそれに対する支払いも終わっている。成果品をもらったことと、その後成果品をもら ったが、その中にいろいろ調査した結果、瑕疵があるので修補を求めるというのはまた別の話だ。契 約は既に2月28日で終了していて、その後成果品の中にいろいろ問題点を発見したので、修補を求め て、設計業者は修補に対応していたが、4月17日に修補の内容が返ってきた。今その設計業者とは委 託受託の関係はなく、今回改めて入札をする際に、予定価格を最後に固めるが、それは病院局として 固めていくことになるし、入札の執行は病院局として行うということだ。処分をきちんと出さなけれ ば、この設計業者といろいろな関係がまだ継続するのではないかというお尋ねかと思うが、今特に業 務として継続しているものはない。

板倉 一幸委員

・ だが、契約が2月で終了していると言ったが、出された成果品に問題があったから修補を求めて修 補してもらったということだ。成果品そのものがだめだったわけだ。その辺の責任というのはどうな るのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 契約の約款の中に、瑕疵に対する受注者の責任という条項、38条があり、成果品を納める、その成 果品に瑕疵があるときは、何度か申し上げているとおり、その瑕疵の修補、修正して補うということ を請求することができる。そして、それとあわせて、修補とともに、損害の賠償を請求することもで きるとなっている。成果品はいただいた。そして、不十分な部分もあったが、それに基づいて予定価 格を出して、一度入札をしたけれども、辞退になって、入札が行われなかった。で、その原因を探る 中で、成果品の中に瑕疵があったと考えていて、その修補を求めた。損害についても、これから弁護

(9)

士等と協議していくことになるけれども、損害賠償という可能性もあると考えている。そういう中で、 修補というのは、契約に基づいて成果品は終わったが、その後、業務としては終わった後に契約の約 款に基づく責務として受注業者がやっているという業務だ。それは4月17日に回答としてもらってい る。

板倉 一幸委員

・ ちなみに、久米設計に発注して契約したが、契約金額はいくらだったか。

○病院局管理部経理課長(根本 弘樹)

・ 委託の契約金額だが、税込みで2,404万5,000円だ。

板倉 一幸委員

・ 損害が発生をしているという判断ができれば、損害賠償ということになるだろうから、そこはしっ かり精査をいただきたい。

・ 3つ目のマルのところに、関係職員の処分について書かれているが、これは何に対する責任で処分 なのかについて、どう考えているのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 関係職員の処分についてのお尋ねだが、端的に申し上げて、委託成果書、図面にはあるのに設計書 には反映がない。つまり金額の積算から漏れていることを発見できなかったのは、それは我々スタッ フの一番大きな問題だったと考えている。ほかの点については、設計業者の瑕疵と言えるかどうかと いうところは難しい判断もある。職員についても同じようなことが言える部分もあるが、今申し上げ た、図面にあるのに金額の予定価格をつくる際、設計額に入っていないという、それを発見できなか ったのは、職員のミスだったと考えているので、関係職員に対する処分をいろいろ過去の例もきちん と調査した上で、過去の処分と平等な扱いにする必要もあるから、その辺はよく調べた上で、処分を 下していく必要がある。

板倉 一幸委員

・ 処分の問題だが、設計業者も、職員の方も、別に守ろうとか考えている訳ではないが、市全体通し ての業者に対する処分だとか、あるいは職員に対する処分だとか、直近でいえばアリーナも入札不調 が2度もあった。そのほか国際水産・海洋総合研究センターでもあったが、例えばアリーナの時も設 計業者が処分をされたとか、指名停止になったとか、あるいは担当の職員が処分を受けたとか、そう いうような整合性はとれているのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 申し訳ない。アリーナについて職員の処分があったかどうかは私の記憶にはっきりしないが、先ほ ど言った水産・海洋の関係の、例えば液状化対策というのが工事の中から漏れていたという問題に絡 んでは、設計担当部局は市の都市建設部だったと思うが、担当の課長、主査については訓告。それか ら、部長、次長には文書による厳重注意という処分が下されている。そういった過去の例も参考にし ながら、病院局として判断することになる。病院局は、任命権者病院局長のもとで人事管理をしてい るので、市長部局も通算した市としてということになるかどうかは、これから総務部なりとも相談し なければならないかもしれないが、一義的には病院局、病院局長のもとでやっている業務だから、病

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院局として処分を検討していくことになると思う。

板倉 一幸委員

・ 確かに病院局は病院局長が企業管理者で、これは病院の経営全てにかかわって、責任を負っている。 もちろん任命権者でもあるわけだから、その判断は尊重される。これはわかる。しかし、全体として の整合性がとれなければ、病院局は確かに厳しい処分をしたけれど、市は処分していない、そこまで しなくていいんだというようなことでは、これは函館市という自治体としては、整合性とれないとい うことになるんではないか。国際水産・海洋総合研究センターのときは、設計業者の処分はなかった のか。

○病院局管理部経理課長(根本 弘樹)

・ 水産・海洋の際の業者の処分だが、このときは水産・海洋は単独ではなくて、設計自体も何社かで JVを組んでいたから、1社だけではなかったが、口頭注意であったと聞いている。

板倉 一幸委員

・ そのときは口頭注意。今回はどういう処分をするのか、話を聞いていると指名停止になるのではな いかと想定をしているような答弁をしているけれども、さかのぼってあまり言わないが、口頭注意を 受けたという、処分を受けた事業者が果たして適正だったのか、適切だったのかどうかということに もかかわってくるのではないかと思う。それと今申し上げたように、設計業者の処分、それから市職 員の処分、これは病院局は病院局の判断でやるというのはいいが、病院局の職員だって、一般部局に 異動するわけだから、一般部局での処分の基準に従った処分ということになるわけだ。だからそこは やっぱり整合性をしっかりとるべきだと思うので、あえて申し上げるが、その辺についてもう一度考 えを聞かせてほしい。設計業者の問題とそれから職員の問題について。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 職員処分についてのお尋ねだが、先ほど申し上げたとおり、市長部局は市長が任命権者、病院局は 病院局長が任命権者だから、それぞれに処分の基準なり委員会などを持っているが、これは市長部局 と企業部局、やはり均衡性を保つ、処分などいろいろなものについてはちゃんと均衡を保たなければ ならないし、さっきもちょっと申し上げたけれども、取り扱いとしては平等な取り扱いをすべきだと いうことで、処分のいろいろな基準とか、手順手続き、委員会の設置などは、市長部局とおおむね同 じようなものを設けてきちんとやっていて、そこの間に差が出ないようにしている。病院局独自でと 申し上げたが、市全体で今まで行われた処分などもきちんと先例として受けとめて、それとの均衡と か、平等を常に考えながら病院局長のもとで処分していくことになる。

板倉 一幸委員

・ しっかり状況の精査をして、しかし同時にやはり適切な、こういうことが2度と起きないような対 応、処分を含めて、必要だと思う。

・ 3つ目のマルに処分のこともあるが、チェック体制を強化すると書かれている。チェック体制を強 化して再発防止に向けた対策を講じると、こういうふうに書かれているが、具体的にチェック体制や、 再発防止の対策というのは何を考えているのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

(11)

・ チェック体制の強化、再発防止策についてのお尋ねだが、先ほども少し申し上げたけれども、病院 局が建築工事を発注するのは、めったにあることではない。この間、平成24年度にシネアンギオ棟を 設置する。それから平成25年度発注の今回の本棟整備と、毎年毎年そういうのが行われるかというと 必ずしもそうではなく、そういう中で、建築技術職は庶務課の施設係に1人しかいないけれども、こ ういう工事が行われるとなったら、1人で全てやるというのは、それはもちろん非常に困難だ。だか ら、函館市の中でそういう専門領域について、都市建設部なりが、いっぱいスタッフがいるわけだか ら、そういう工事を発注する際には、委託成果について、面倒でもなるだけ専門部局の方にチェック をしてもらう、そしてまた我々が予定価格をはじく際にも、都市建設部なりの部局の意見も踏まえて 予定価格をつくっていくと、そういう中で再発防止を行うことを今考えている。

板倉 一幸委員

・ それで再発防止ができるのかは少し疑問はあるけれども、ぜひそれはしっかりやっていただきたい。

・ (4) その他 に、ド クタ ーヘリ の平 成26年 度中の 運航開 始を 視野 に入れ 、優先的 にエレベーター を進 めたいと、こういうふうに書かれている。今度また予定価格が出て、補正で金額が出てくる。そこま ではきょうの議論の範疇に入らないから、そこまでは申し上げないけれども、しかし同じことが数度 にわたり起きてくると、実際にドクターヘリだって、年度中の運用が間に合わないことになりかねな いと思うが、見通しというか、その辺のところについてもう一度聞きたい。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ ドクターヘリの運航開始時期のお尋ねだが、4月2日にも申し上げたけれども、4月1日に予定し ていた入札が、今回こういう形で中止になり、この先の見通しを申し上げると、仮に臨時会で議決を いただいて補正予算が成立すれば、それほど時間をおかずに入札の公告をして、6月の中旬には入札 を執行したいと考えている。そうすると4月1日と比較すると2カ月半遅れてしまう。ドクターヘリ の対応のための屋上にせり上がるエレベーターの設置については、何とか急ぐような行程を組んで、 1月ぐらいにはエレベーターとかの工事は完成させて、試運転、シミュレーションもした上で、ドク ターヘリの受け入れ体制を、きちんと院内のスタッフも体に覚えるような期間もおいて、3月に、早 ければ2月中にも運航ができるようにしたいと考えている。板倉委員がおっしゃったのは、今回もし 仮に入札が不調になった場合どうなるのかというご心配かとも思う。仮に先ほど言ったような日程で もう一度やった入札が、また難しいとなると平成26年度のドクターヘリの運航に非常に差しさわりが ある日程になるだろうと。だから、そういうふうにならないように今回建設業者からのいろいろなヒ ヤリングも十分やり、本当にこの工事が円滑にできるためにはどういう工法をやるか、そしてどれだ けの金額が必要かをきちんと精査した上で今回補正、それから入札をやりたい。

板倉 一幸委員

・ 再不調ならもう間に合わないということだから、そういう決意で臨んでもらわなければならないが、 5月27日に臨時会が予定されている。再度不調にならないように精査をしてもう1回出すと、こうい うような時間的余裕は大丈夫なのか。間に合うのか。再度不調にならないようにしっかり、例えばほ かの建設業者の単価を聞いたり、そういった予定価格をつくるのだから。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

(12)

・ 資料の1ページに書いてある設計の修補というのは、先ほども申し上げたけれども、3月31日に書 面で 修補す るよ うに請 求して 、4 月17日 付で一 度修 補。建 築主体 工事 につい ては1 億7, 000万円 くら い不足していたという結果が来ている。それから1カ月以上経過しているけれども、その間に修補の 内容について我々も精査しているし、いろいろな建設動向等の調査もしている。これから1週間の間 に金額を修正するのではなくて、4月17日に提出された修補の内容をこれまで1カ月以上いろいろ精 査してきたので、その中である程度心づもりのある補正額なり予定価格というのはあるので、今回は 入札に応札者があるのではないかと把握しているところだ。

板倉 一幸委員

・ 修補した結果幾らになるのかはここでは聞かないが、この間の契約を見ると、修補が本当に信用す べきものなのかどうなのかという、そういうことさえ疑問を感じざるを得ない。しかし、それについ て病院局当局も確認をしているのだろう。修補した金額は、間違いのない金額であったのか。それと も、修補してもらったけど、まだそれではだめだとして、金額の修正をしなければならないようなと ころはあったのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 今回の修補の内容と、病院局で考えている工事予定額についてのお尋ねだと思うが、先ほども申し 上げ たとお り、 4月17 日にも らった 修補 の内容 は、 資料に 書いて ある とおり 、1億 7,000万円く らい の増になるというものだ。それを病院局としてよく精査した。限定はされているけれども、都市建設 部の協力も得ながら、いろいろチェックも入れた。その中で、非常に大きな額が不足しているから、 仕様 として 見直 せるも のはな いか も探し た。そ うし た中で 、1,0 00万円 程度、 この 工事に 関して は圧 縮で きるだ ろう と。た だ、ほ かの 工事に ついて 、ま だ3,00 0万円 くらい 、同じ よう に建設 価格が 上昇 していてふやさなければならないと。で、1億7,000万円から1,000万円減らすけれども、ほかに3,000 万円 あるの で、 全体と して1 億9,0 00万円 という 見込 みと括 弧書 きで書 かせて いた だいて いるけ れど も、そういう作業の中で、きちんと工事の予定額については精査してきた。

板倉 一幸委員

・ 不祥事あるいはこういったことが続いてきているような状況だから、しっかりしていただきたいと 思うが、最後に、病院局長からも、この件についてどう考えているのか、聞かせていただきたい。

病院局長(吉川 修身)

・ このたびの不調に終わった件に関しては、お詫び申し上げるが、公共工事のルールのあり方そのも のに大きな問題があり、しかもそれが時代にそぐわないものが一つあると認識している。その一つが 道単というものだ。公共工事の透明性を高めるためとか、業者に偏らないとか、公平性とかそういう 問題をクリアするためには、ある程度一定の工事単価の基準というものがなければ、どこかに不正が 働くだろうということがあるわけだ。実は、今回は月単位で単価が上がってる。だから、2月で道が 調査して出した単価そのものが、もう4月の時点では狂ってる。そういう状態なら4月で単価補正し ても、6月の時点では狂っているということは当然素人でもわかることだ。私もどちらかというと素 人だから、そのために、道の単価だけに頼らない方法を探し出せと。それは従来のルールから違反す るかもしれないけども、それは許されるだろうと僕自身は考えて、そういうことを今までの壁を突破

(13)

する方法論を考えるということは一つある。

・ 処分に関しては、病院局独自と申し上げているところは、今回の工事は別にして、この工事はある 程度市の部局と相談し合って調整してもいいと思うが、病院内部の今回の不適切な行為とか、そうい うものに関しては、病院は倫理規定がほかの部局とは違うだろうということで、内部規定をつくった らいいのではないかと、それは業務不履行というか業務怠慢というところにもう少し規定を盛り込ん だらどうかということで、事務局とも相談しているところだ。だから、そういうことを含めて、今回 の不履行に関しての修正はしたいと思ってる。基本的には一つは随意契約の問題、これを突破できな かったところは、確かに私どものミスだ。しかし、免震構造の構造計算というのは、かなり高度なも のがあって、これをほかの業者にやらせようとなると、設計段階で数千万円以上大きく違うだろうと、 それは乗り越えなきゃならないということであったが、実は久米設計の問題点は、北海道の事業所と 本社のほうと分離している。分離というか、内容は一緒なんだというが、やる人たちは違う。そこに 大きな問題点があるだろうと認識している。しかし、やらざるを得ない点があったということは理解 していただきたい。

委員長(日角 邦夫)

・ ほかに発言ないか。北原委員。

北原 善通委員

・ 昭和 48年 、オイ ルショ ック 、田中 角栄列 島改 造論が 入っ て、大 変だっ た。行政は 、7万3,000人の 子供がいた頃で、市民体育館つくったのは、亀田と合併してすぐだった。あれを10億円で建てたとい うことは、昭和48年以前から業者とセッティングがあった。そして昭和50年に建った。それから下が るかと思ったら、また上がっていった。結果的に時機を失したら、今回だってそうだ。3.11の大震災 があって、これで物も不足してきて、消費税絡んで、そしたら今度、便乗値上げが入る。あそこは、 庭を使うからクレーンでやらなきゃならないし、そういう見積もりだって入っていなかったんじゃな かったかと思った。そういう見落としというか行為というのが、当然生まれても不思議でなかったと 思う。今まで行政にお世話になっていて、行政を裏返しにして闘おうなんて業者は最小限だと思う。 だけども時代の背景見たらそうでない。人口は減っていくけれども、やっぱりこういうものについて は、チャンスを掴まなかったら、私は大変だと思う。恐らく工期が平成27年7月末から9月に相当変 わる。ドクターヘリは、釧路、札幌で、ここが3番目にやろうとしている。函館そのものでは、ドク ターヘリなんてあんまり、あんまりといったら悪いが、一番恩恵受けるのは、奥尻だとか、桧山だと かね、大間とか、この関係はとても喜ぶ。そういうこと考えたら、やっぱりこれについては、全てに おいて、こんな遅くしないで、すぐ矢継ぎ早に、確かに設計の修補や、おもしろくないことばっかり 出る。だけども実際は、いろいろな問題があったから、早めてやりたいと思わないとだめだ。なるべ く、計画をそう遅らさないでやるように努力しなきゃだめだと思う。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 工事の時期について、2ページの一番最後のくだり、その他の工事を含めた工期を平成27年7月末 から9月末に延期したいと考えているところで、工期を遅らせるというのが、遅らせないようにした ほうがよいのではないかという意見だったと思うが、先ほど申し上げたとおり、4月1日に予定して

(14)

いた入札が、入札辞退でできなくなってしまった。それで改めて、補正予算の議決いただいた上で入 札をもう1回やり直して、こうこうこうしてとなると、6月中旬にどうしても入札が遅れて、入札だ けで2カ月半遅れてしまう。2カ月半遅れたのを何とか挽回したい、いろいろ挽回したい。で、まず ドクターヘリに対応するエレベーターの工事はいろいろ工程を工夫して、なるだけ早くやってもらい、 前より1カ月とか1カ月半くらいの遅れで何とか済むようにして、3月とか、2月中にもドクターヘ リが飛べるように、運航できるようにしたい。ほかの工事については、後回しにできるものは後回し にするということも選択せざるを得なくなって、工事の最後のところが、どうしても2カ月ずれると いうように説明したところで、理解していただきたい。

委員長(日角 邦夫)

・ ほかに発言ないか。佐々木委員。

佐々木 信夫委員

・ 設計の修補の中で3つの理由があるけれど、一番の問題はこの3番目の拾い漏れ、この関係だと思 うが、設計業者のミスだということだが、どの時点でわかったのか。業者から言われてわかったのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 拾い漏れがいつ明らかになったかということだが、前回の入札公告が3月13日。3月13日に入札の 公告を行った。そして、3月20日が入札参加申請の締め切りで、建築主体工事は、20日までに、1つ の共同企業体が入札に参加するという申請があった。その後、設計図書、図面とか設計書の内容を見 て質疑応答というのがあるけれども、その入札参加申し込みした設計業者が、図面にはあるけれども 設計書に反映されていないという疑念を提示された。3月20日の申請締め切りから3月31日の入札の 辞退の、この間、どこかだったと思う。

佐々木 信夫委員

・ 業者と質疑応答しててわかったのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 内部のスタッフが発見することはそのときにはできていなかった。入札参加する予定業者が図面と 設計書を見て、そこの間に違いがあって、こっちには拾われていないんじゃないかという疑念を提示 されて、初めてそのことを把握した。

佐々木 信夫委員

・ 市の職員の処分とも絡んでくると思うが、先ほどの答弁では、なかなか難しいということだった。 市の職員がわかるというのはなかなか難しいような発言があったが、市の職員は設計書出て、いろい ろ精査して、能力にもよるだろうけれども、1人で簡単にわかるものなのか。わからなかったから大 丈夫だろうと思ってきたんだろうけれど、この辺のはどうなのか。極端に言えば、簡単にわかればこ ういうことはなかったんだろうけど、すぐその辺はわかったものなのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 先ほども申し上げたとおり、図面にはあるのに、設計書のほうにちゃんと、こういう工事が幾らと いうのが反映していない、非常に初歩的なミスだ。これはもちろん設計業者も1人でやっているわけ ではないから、複数の目でチェックしていて、設計業者が見落としたというのにも非常に大きな問題

(15)

があると思う。それから、成果品をもらった発注者である病院局も、発見できないのは言い訳になる ので、きちんとその成果を見て、図面と設計書を見比べていけば、合わないというのは発見しなけれ ばならない。ただ、申し上げたとおり、建築技術職が1人いて、いろいろな業務を錯綜してやってい る中で、それを発見できなかったところで、病院としては業務の進め方として問題があったというこ とで、関係職員の処分は考えなければならない。こういうふうに把握している。

佐々木 信夫委員

・ 初歩的なミスと言えば初歩的なミスかもしれないけれども、1人で対応していたと。これは1人で 対応すべき問題ではなく、複数で対応すべき問題であって、病院局の体制というか、最初から無理が あったのではないかと思っている。そういう意味で、処分の関係だが、先ほど、均衡を保つとか整合 性だとか言ったが、確かに2つの、局長が言ったように不適切な対応とか、それは確かに病院局自体 の問題だが、この種の問題は市全体的な体制であって、やはりしっかり調べた中において処分するな らいいが、処分とすれば逃れるというか、関係職員に対する処分を行うのは、早かったんじゃないか と思う。きつい。それも何人もチェック体制があって、本当に初歩的なミスをしたのならわかるけれ ども、1人でやっていて、この業務ばかりやっていない中において、この職員の処分というのは、さ まざまな処分あると思うが、いかがなものだろうかと思っている。

・ もう1点、業者に対する指名停止処分について、函館市病院局だけの競争入札停止ということなの か。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 関係職員の処分については、1人でやっていたという事情をしんしゃくすると、今から処分という のも少し早過ぎないかという話だが、1人の職員に仕事をかぶせていたという、管理している人間の 責任もあるので、それらも含めた処分も考える必要があると思う。これだけ手の込んだ、いろいろな 工事、免震構造に手をつけるという工事であるとすれば、あらかじめそういうスタッフがいる都市建 設部なりと協力してやる体制を築くべきだったと思っているので、それらの責任も含めて、処分を考 えていく必要があると思っている。

・ 業者に対する指名停止等の関係については、函館市病院局と言っているが、内容的には函館市の持 っている指名停止措置要綱とほぼ同じだ。だが、契約は、病院局の場合は病院局長が行うことになる ので、病院局として、函館市の同じような形の指名停止措置要綱を持っていると考えていただきたい。

佐々木 信夫委員

・ ということは、病院だけであり、市全体に関しては別だということか。市全体は病院局と関係ない から。極端な話言えば、あくまでもこの業者に対しては、病院局の入札だけ停止するということなの か。

○病院局管理部経理課長(根本 弘樹)

・ 指名停止措置の範囲ということだと思うが、こちらは病院局だけではなく、市全体、企業局なども 一緒に同じ措置になる。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 市長部局のほうで指名停止という措置がなされると、函館市企業局も、函館市病院局も足並みをそ

(16)

ろえて同じように、その業者については指名停止という同じ取り扱いをするという意味だ。

佐々木 信夫委員

・ そうすると、今回は病院局はこうすれば市全体にも及ぶということか。そういうことだろう。この 書き方だと、病院の入札、工事だけにこの業者が、と感じ取ったから質問した。

委員長(日角 邦夫)

・ 管理部長、わかりやすくお願いする。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 契約する主体というのは函館市長、それから函館市企業局長、函館市病院局長というのは、それぞ れに契約することができるが、同じ発注者としては函館市という大きな中では函館市の発注工事であ るから、例えば市長部局に対して納品が間に合わなくて指名停止だという、最近そういう業者があっ たが 、そう いう 処分が 出れば 、そ れは函 館市企 業局 も函館 市病 院局も 同じよ うに指 名停 止・・・。(「 市 長部局じゃなくて函病のほうはどうなんだって聞いている。市長部局で停止になれば、函病も停止に なるのはわかるんだ」との声あり)函館市病院局で指名停止になれば、市長部局も同じような指名停 止ということになる。(「全部に及ぶということか」「はい」との声あり)

委員長(日角 邦夫)

・ ほかに発言ないか。佐古委員。

佐古 一夫委員

・ 足場 を組 むのに 6,000 万円不 足し たが、 クレー ンを使 うか らと いう話 だろう。 病院の工事をす ると きに、設計屋からそういう相談なかったのか。病院だから、一般の足場の方法もあるし、あるいはク レーンでやる方法もあると、それについては金目がこう違うと、こういう相談あったのかなかったの か。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 業者からそういう相談はなかった。

佐古 一夫委員

・ なかったらこれは、通常の場合、相当設計屋のほうに問題があるんじゃないかと思う。思うだけだ が。

・ 局長も言っていたが、2番目の、道単価を基準にやっていると。だけど、設計屋も病院側も、道単 価を大幅に超えた現実があることはご存知だと思う。そういうことについて、先ほど病院局長は病院 から、仮にルール破りになるかもしれないけれど、そういうことを言っていく必要があるのかと言っ てい たが、 私は そうで はなく て、 設計屋 が、こ こに は見積 もり を徴取 したと ころ4 ,000万 円程度 不足 していたと、そういう相談はあってしかるべきではないのか、現実がそうなってるんだから。そうい う相談もなかったのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 単価についても、特に設計業者から事前に相談はなかったが、先ほどもちょっと申し上げたが、道 の単価も、全然実勢価格に追いついてないのかもしれないが、そこそこ改定はされている。ただそれ が実勢価格に全然追いついていないという状況があるということで、改めて設計額をつくる際には、

(17)

今まで道単に依頼していたが、道単から普通の見積もりに変えたものもずいぶんある。そういう形で、 今の建設市況を反映した設計額になるように今回いろいろ改めた。

佐古 一夫委員

・ 今回いろいろ改めたというのは、今回っていつをとって今回って言っているのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ これから補正予算の議決をいただいて、発注しようとする工事だ。

佐古 一夫委員

・ これからということだけれど、市の入札の動き見てたら、大分前からわかっていたと思う。そうい う状況もあって、今まで苦労してた状況もある。それはしかしながら、当然、これも設計屋のほうが、 こういう現実ですよということも当然、市のほう、病院のほうに提案してくるのが普通ではないかな と思う。病院側にあんまり責任ないのかと逆に思う。

・ 処分だが、さっきから部長は、今回このシステムでこういう設計を行って、病院局にいる建築関係 の詳しい人間にやらせてたけれど、それは無理なんだと。無理があったから、構造的な問題として、 これを改善していきたいと盛んに言っている。局長もちらっとそれに触れていた。無理なんだから、 何でそれが処分の対象になるのか。そういうシステムを構築した上のほうはなるかもしれない。だけ ど、現場にいた職員は処分の対象にならない、無理だ無理だって言っているなら。なるのか。

病院局長(吉川 修身)

・ おっしゃるとおりで、僕自身が実は事務局と話したときに、これは医療事故と同じに考えたほうが いいと。医療事故というのは、例えば医者が何かをミスした。ミスと言われるかもしれないけれど、 例えばその医者をこき使っていて、夜も寝ないで仕事させてミスが起きたというときに、それをミス だミスだと責めるのかというのが今の医療事故の考え方だ。そういう意味では、今回処分と言ってい るのは、監督管理者のほうを少し、ある程度注意してもいいのではないかと。要するに少し職員に対 して 過 剰な 労 働をさ せてい たと いうこ とに 対して 、それ は実は 言い 訳を すると シネ アンギ オ棟の ほ うで1人でやってうまくいってたから、これも1人で大丈夫だろうという判断が基礎にあって、そう いうことをさせたということがあるので、それは重々配慮する。

・ 指名業者である設計業者の瑕疵についての判断も、医療事故についての判断と同じで、方法論のと ころが違った場合の成績の違いは、あまり責めることはできない。それは、私の考え方だからと言わ れると、考え方が根本的に間違っている、時代にそぐわないというのも少しあるかもしれないけれど、 このところ、ミスだとか、過誤だとかいうのはなかなか言いづらいところがあるので、今回クレーン を使わないでやるとか、仮設工事のやり方でも、素人でも問題あるかなというところはあるけれども、 間違いかと言われると間違いではない。だからそこのところまでは、なかなか責任は負わせられない だろうと、僕自身は医療事故と重ね合わせて判断しているところだ。

佐古 一夫委員

・ 総合的にこの問題を拝見すると、やはりもう少し設計屋のほうが専門だから、病院側に対してさま ざまな提案や協議や相談をするべきだったのではないかと、そういう部分が多いのではないかという のが私の受ける印象だ。

(18)

・ こういうことのためにドクターヘリの設置が遅くなるというのは大変な、市民にとって一番よろし くないことだから、いろいろあったが、病院のほうも頑張って、できるだけ早く実現されるように要 望して終わる。

委員長(日角 邦夫)

・ ほかに発言あるか。市戸委員。

市戸 ゆたか委員

・ 今佐古委員のほうからもあったが、足場の問題。4月のときだったかちょっと忘れたが、やはり病 院というのは、入院患者がいて、外来患者が来て、それで患者に迷惑をかけないような工事の方法に なるのかと言ったら、そう心得ていると言ったにもかかわらず、足場のところで、大きなクレーンを 使う使わないっていう、あとからこれは出てきた話だと思うが、打ち合わせの段階で、必ず設計業者 と管理部と、どういう工事にしていくか打ち合わせはしてきてると思う。そのときに、患者に迷惑を かけないような方法でやるのかやらないのかって、私は前にいた職場で設計業者といろいろ話した時 には、必ずそういう話し合いをする。今回なぜそういう話し合いがなかったのか。相談をされなかっ たと言っているが、相談される前に、病院局のほうから、きちんとそういう提案もしていかないとい けなかったんじゃないかと思うが、そこの経過だけ教えてほしい。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 今回のこういう仮設工事の工法についても、やはり病院局として、後になって恐縮だが、設計業者 にきちんと、病院という、患者は静かな環境で療養したいわけだから、そこを配慮した工法をちゃん と設計に反映させるように注文していくべきだったと思っている。その点は、単に業者の責任にする というんじゃなく、きちっときめ細かく注文していくべきだっただろうと反省している。

市戸 ゆたか委員

・ 最初の場面では打ち合わせはしたと。設計業者とどういう工事をしていくか打ち合わせはしたと。 してきたけれども、今の結果に至るということでいいのか。打ち合わせも担当者だけに任せたのか。 そこちょっとわからない。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 例えばここに書いてある今回の工事の4階西病棟をどういうふうに改修するかというと、医療現場 のほうからいろいろ意見聞いて、注文はもちろん現場と意見交換するが、仮設の工法のやり方は、そ ういう注文というところまで気が届かず、担当者に任せて、設計業者との打ち合わせが進んでしまっ た。これをきちんと反省の材料にして、今後改善していきたい。

市戸 ゆたか委員

・ 担当者に任せていたということがわかった。これからやはりそういうことも含めて集団で議論して ほしいと思うし、チェックも先ほどから何回も出てるが、都市建設部にも力を借りるとか、そういう ことでやっていっていただきたい。

・ 私が知っている限りでは、入札不調はこれで3回目だ。国際水産・海洋総合研究センターと、後ア リーナと。で、今回の1億7,000万円、もしかしたら1億9,000万円の補正になるだろうということで、 相当大きな金額、総工事費にしてみたら補正の金額が大きいと非常に驚いているが、4月1日から消

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